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流れ星だなんて、何年も見てないな。

「今日見れるらしいよ。ね、願い事しようよ」

「えぇ、無理だよ。第1、言えたって叶うわけがないんだし」

「もー、もうちょっと夢見てもいいんじゃない?そんなに頭カチカチにしたっていい事ないよー?」

あ、流れ星!って、貴方はまるで子供のようにはしゃぎながら願い事とやらを連呼し始めた。

ここは母校の山裏。昔は結構人がいたんだけど、最近になって忘れられたかのように人が来なくなった。

でも、ここから見える夜景は絶景なのだ。小さい頃も、こうやって貴方と流れ星を見ていたな。

「昔は君も、願い事を私みたいに沢山言ってたんだよ?」

「もう昔のことでしょ。今は、願い事なんて……」

「じゃあさ、小さい頃の願い事言えばいいんじゃない?ほら、まだ叶ってないでしょ!」

早く早く!と、貴方は私を急かす。逆になんで私の願い事を覚えているんだろう。

小さい頃の願い事……、私は思い出して、たまたま流れてきた流れ星に願いを乗せた。

「貴方と死ぬ時まで一緒にいられますように」

4/25/2024, 11:24:39 AM