透月燈

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とても脆弱な「友達」という関係。
自分の気持ちを隠していつまでも──。

僕は「友達」という関係がどれ程までも脆いことを知っている。
僕は友達だと思ってた人に裏切られてから、人間不信のようになっていた。

だから、幼なじみの「友達」に恋をしてしまったなんて、誰にも言えない。
この気持ちを貴方に伝えられたらどれほど良かったか。でも、臆病な僕は伝えられなかった。
(この気持ちを、墓まで持っていこう──。)
友達以上てもなく、それ以下でもない。僕は曖昧な関係を一生続かせるだけ。
恋心に気づいても前と同じ振る舞いをした。
心の空白を埋めるためには愛されることではなく、愛することだとわかったから。
「おやすみ」
空を見上げると満月が真上に煌めいていた。
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お題:友達

10/25/2024, 10:19:36 PM