〚記憶の地図〛
放課後。
遅くまで残っていたから、教室には誰も
いないと想っていた。
だけど教室に入ると、ひとりの男の子が
本を読んでいて、その男の子は僕の知っている
友達の恋人だったんだ。
すこし気まずくてさ。
はやく準備して、帰宅しようと想ったけれど。
その子がいるから、まだ帰れなさそうだなと
感じるんだ。
でもその男の子がね。
"〇〇君、いつもお疲れ様。
電気は僕が消すから、先に帰って大丈夫だよ。"
そう伝えてくれた。
僕の気持ち、伝わってしまったのかな。
だとするなら、謝るのが正解なのかな。
恋人になりたいなんて。
好きな人に、伝えれないよね。
しかも同性愛者でもなさそうなのに。
見た目で決めつけてしまう僕は。
なんてひどいやつなんだろう。
あしたもすてきな日になりますように。
6/16/2025, 2:04:51 PM