瞳の裏側、黒色の世界。
とめどなく流れる、今日に至るまでの軌跡。
みんな、私を笑っていた。嗤っていた。
「をおおお」とその嘲笑が集まり、渦を巻き、台風のような暴風となって私の体を、心を、痛めつけた。
とても、とても、残酷な災害。私だけを的確に襲う、逃れる術などない自然災害のようなものだった。
人生とはかくも恐ろしいもの。悍ましいもの。私はもう二度と、人間になんてなりたくない。
天を仰ぎ、真っ青な空に向かって呟き、一歩を踏み出し飛び降りた。「さようなら」
◇◇◇◇◇◇
頭文字縦読みシリーズ第二弾。
一番困ったのは、「を」。
あと、本編が短かったので追記をば。本当にいつもいつも反応を頂いていて有り難い限りです。これからも定期的に言いそうですが、改めてお礼を言わせて下さい。私の拙い作品を読んで下さった方々、もっと見たいと反応を下さった方々、本当にどうも有難うございます。
結構な数を書いてきているので、いつかぴくしぶ辺りにガーッとまとめ的な感じで投稿しておきたい願望。
1/23/2025, 2:51:47 PM