夕食後、彼女とソファに座って微睡んでいた。
いたんだけど……。
彼女が俺の身体に絡みつくようにひっつき、ふわふわと緩みきった顔をしていた。
身体をある程度鍛えている職業だから、少しくらいなら耐えられるんだけれど、まあまあいい時間このままだったりする。
彼女に視線を送ると、嬉しそうに、幸せそうに緩みきった表情で俺にしがみついていて、重い……とは言いにくい。
でも、足も痺れてきて、限界が近いと思った。
俺は彼女を持ち上げて、隣に座らせると頬がぷっくりと膨らんだ。めちゃくちゃ不満顔してる〜。
俺は少し考えたあと、彼女の頭を撫でた。
「ごめん、ベッドで横になろう。そうしたらもう好きにしていいよ」
その言葉を聞くと、ぱあっと花が咲いたような可憐な笑顔に戻る。
その後はベッドでゴロゴロしながら、彼女が幸せそうな顔をして俺に抱きついた。やっぱり絡みついているという言葉が正しい。
「安心します……」
本当にさ。
本当に俺のこと大好きだよね。
おわり
三〇六、大好き
3/18/2025, 12:12:36 PM