星、夜に光る星

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指の先まで凍り付いていく
頭上に氷が張っている
寒さが心の芯まで
凍らせて行く

視界が青く揺らめく
意識が混濁しているからか
視界に揺れる服の裾の色は
もう抜けてしまった

肺は動かない
体の水が海に戻る
開いた瞳は潤っている
私を抱いている海は暖かい

何かをする必要がなかった
傷付く必要もなかった
傷付ける事も無い
ここの中では

心臓が震えた。

氷の上に穴が見えた
誰かの目が穴を覗いていた
そいつはスコップを片手に
白い氷で埋めて行く

目から最後の水が出た。

海に揺られる
静かになる
独りになる
たった独り

私は海に帰る。

暖かい海
静かな海
穏やか
に。



題材【君の目を見つめると】より

4/7/2026, 3:01:12 AM