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「すーきーだーーーー!!!!」
「あっはっはっはっ」
校舎の屋上から叫ぶ俺の横で、大爆笑している彼女。
「私見たことあるよ、昔のバラエティ」
「俺もあるよ、それの真似」
「未成年の主張だっけ。恥ずかしい真似よくやるよねえ」
呆れたような面白がるような笑いを浮かべている。
あーあ、これは通じてないな。
肩を落とす俺の背中をポンポンと叩く。
「あんたの思いはよーくわかった」
「本当かよ」
「安心しな!」
全然安心できない満面の笑顔で、サムズアップ。
「あんたの大好きでたまらないキャラは、今日私がガチャで出してあげるよ!」
「俺が好きなの、ソシャゲのキャラかよ」
「だってそれ以外ないでしょ」
思わず頭を抱えそうになる。
俺が好きなのは、お前だ!!
伝わらない愛を抱えて、俺はまた明日も愛を叫ぶのだろうな。
そう考えて、苦笑いを浮かべた。

「すきだ!」/愛を叫ぶ。

5/11/2023, 12:35:25 PM