雲の奥に浮かぶ眩しいそれは、とんでもなく鋭利だ。
あれほど欠けていても、元来の存在感は変わらない。
私はその三日月を見るのが痛かった。眩しくて存在感があって、まるで私を馬鹿にしているように感じる。
嗚呼この思考になる時、私はだいぶ参っていて、うまく呼吸が出来ないのだ。
それでもその月から目を逸らせなかったのは、私みたいだなと自嘲したかったから。
私は私の愚痴を言うことで、安心すらしている。
もう、あの頃の生活には戻れないね、と月に言われている気がして、三日月のその形も笑っている口に見えて、堪らなかった。いたかった。
/三日月
1/10/2026, 1:59:51 AM