お題「君と見た景色」
夜景とかそういうのに興味が無かった私。
初めてだった。
興味を持ったのは。
私は恋をした事が無い中3。
実は意識してしまう人は沢山居るけれど、その後に恋をする事は全然無かった。
そんな私が担任の裕介先生に恋をした。
恋をした理由。
元々裕介先生の事を意識していた。
ある時いつもは苗字で私の事を呼んでいた。
すると突然裕介先生が名前で呼んだ。
その瞬間私は裕介先生が特別な人になった。
私ってこんなに恋にすぐ落ちるんだな...
裕介先生が言った。
「今日は早帰りなんだ。ついでなんだけど、近くにある見て欲しい景色があってさ。辛い事もきっと忘れるから」
私からしたらそんなのデートでしか無かった。
周りの人がこんなの聞いたらどう思うのだろうか。
ただ単なる生徒と先生の関わりだと思うのだろうか。
そして裕介先生はどういう意図でこんな事を言っているのだろうか。
裕介先生がその景色の場所へと連れて行ってくれた。
いつもの私ならどうでも良い、こんなの良い理由が分からないと思っていた。
けれど今日は違った。
とても綺麗な景色だった。
そこは都会の東京からすると、とても田舎を感じる場所だった。
綺麗な緑の草原だった。
高いここの場所から、沢山のビルやタワーなどが見える。
けれどここから見るとまるで田舎に住んでいるかのように感じてビルを田舎にある建物に感じた。
沢山のビルそして綺麗な草原。
草原はまるで今すぐここに寝転がってみたいくらいだった。
けれどそう思ったのもそれは...裕介先生が一緒だから。
3/21/2025, 2:35:05 PM