木弓るん

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通り雨

ついてないなぁ

ぽつぽつと水滴を感じて
慌てて軒下に避難するも
みるみるうちに大粒の雨が
地面に叩きつけられていく

こんな時に限って
傘を持ち合わせていないし
時折吹く突風に
傘なんか役には立たない

気が付くと
同じ境遇の人たちが
続々と軒下に走り込んでくる
会話はないけれど妙な一体感

どのくらい経っただろうか
降り出した時と同じように
唐突に雨は止んで
差し込む光に導かれるように
人々は解散していく

また降られないうちに
早く帰ろうか

9/27/2023, 10:47:45 AM