ねちょねちょ系鯖缶

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顔が石みたいだな
久しく思考を回しての第一声がこれだとは、笑えてくる
つかえて持ち上がれない頬に触れど、面白味もない伽藍としていた涙の跡だけ

なんでかな、訳も知らずに遥かの記憶が湧いて出る
前方の窓に附着した空が、ワイパーに掃かれて滴った
それが何故だか、泣いてるようで
あの日、お天道様も、もしかしたらば、
同じく目が渇いて、どうしようも無かったのだろか
これも、自己投影の産物に過ぎないだろうか

もしも、そんな話だけれどさ
ころころと乾いたこの現状に、純然たる花が咲く日があるならよかった
ふと湧き水がやって来て、広がって、生き易い世界が視界いっぱいに溢れいて
瓦解しきった荒れ地にさ、二度と相見えることの無いような、
そんな綺麗なオアシスがどこかに、たった、それだけで


諦めよう、夢見ていよう
絵空事だとかなぐり捨てたのは誰だったっけ?
冗談よしてよ、君でしょう
絶望も悲観も不安も焦燥も無感情も
全部沖虚で塗りたくろう
浮かんでいよう、浮かばれなくても
いつか、この全てを

嗤って笑って手放そう



【本作品以降、投稿頻度を落とさせて頂く可能性が御座います。平素よりのご愛顧心より深謝申し上げます。】

7/29/2025, 7:45:09 PM