2年ほど前から仲がいい
ネットで作った友達、
通称ネッ友。
そのネッ友ちゃんから
オススメしてもらった小説を買いに行った。
本屋さんは目が惹かれる漫画や
小説ばかりで、
毎回財布の中身を
根こそぎ持っていかれそうになる。
スマホを取り出し、
気になる本にカメラを向け
写真を撮る。
メモのアプリを開き
どこらへんにあったかを書く。
右手の薬指にはまっている
錆びた指輪からは
小銭の匂いが漂ってきて、
なんとなく外したくなった。
人の足音、話し声、
全てが五月蝿く感じて
イヤホンを耳につける。
目当ての小説を見つけたので
手に取りレジへ駆けていく。
明日は用事があるので
この本は読めない。
でも買っただけで読んだ気になって
ちょっと満足している。
下を向きながら歩き、
転けそうな足取りからバランスをとっていく。
ワッフルを買い、
食べながら帰っていく。
髪を解くと
何かから開放されたような
安心感が広がる。
何もしなくてもお腹は空くし、
夜は眠くなるし、
嫌なことは嫌だなぁって思うし、
眩しかったら目を細めるし、
朝はまだ寝ていたいって思う。
でも漫画も小説もアニメも
面白くて
ずっとここにいたくなる。
明日は読めないけど、
今日なら読めるかも、と
小説を開く。
"Good Midnight!"
ありがとう、ネッ友ちゃん。
この本、すごく面白かったよ。
今度また語ろうね。
10/25/2024, 12:58:32 PM