詩栞堂―シカンドウ―

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降り注ぐ雨に空は万華鏡
彩られてゆく世界の色を見た
どうか忘れないで
冷たい君の指先が僕の心を熱くするから
流れ落ちる前に受け止めて
君の瞳に僕の色を映していたい

とつくにへ旅立つ僕に
約束はしないと送り出す冷たい君に
雨の降る頃花ひらく紫陽花の僕を贈る
どうか忘れないで
必ず君の下で再び咲き誇るから
流れ移ろうことなく
君の瞳に僕の色を留めたままでいて



あじさい(6/13お題)

8/16/2024, 8:38:33 AM