なにかに合うというわけでもなく、可でもなく、不可でもなく。洋菓子に混ぜ合わせられることが多い一見洒落ているあいつ、かわいいやつ。学校のグループで大した特技は持ち合わせていないけど器用でなんでもできて優しくて、すごく努力家なやつ。表面上はサラサラしてるけどほんとは暑くて小さな葉っぱの密度がちりばめられていて、なんか美味しくて。感動した。美味しいとしか言えないし難しい言葉を使って表現しても結局辿り着く感想は美味しいっであって、俺はツンデレマダムに気に入られる為にこいつを褒めているんじゃないんだぞと証明する為にあえて毎度「美味しいです、とても。」で終わらせるようにしている。とんでもない努力で生きてきたこいつに出来ることは精一杯の感謝を示しながら飲むこと。できれば葉っぱとして命を生きていてほしいけど飲まれるようとしてこの世に存在してしまう以上、一番やらなきゃいけない行動は多分飲むことなんだと思う。俺がこいつを飲んだ時一番心地のいい体でいたい。と思うから、優しい言葉というよりかは素直な意見をなめらかな口調で伝えて、飲みます。もしその時傷つけてしまったのなら少しこの紅茶に白みを加えて、許してもらおう。
10/28/2024, 7:25:31 AM