夏が好きで、「まだ夏だ」と自分に言い聞かせていたけれど、こんなにも寒くなると、夏だと思い込むのは大変かもしれません。
五月蝿いほどの蝉の声と、涼しい風鈴の音は、もう、暫く、聞けないのでしょうか。お祭りも、行くべきだったでしょうか。明るい色の花も、夜の空に光る花も、観たかったなぁ。
なんて思いながら散歩をしていると、赤く染まった落ち葉を見かけました。枯れているはずなのに、吸い込まれそうな程、美しいのでありました。私は、しゃがんでそれを拾い上げました。近くで見れば見るほど、それは、美しい色をしていました。そのまま真上を見ると、紅葉の木で、空が赤くなったような気がするのでした。
紅葉の木の森を抜けると、いつもより青い空が待っていました。ずっと紅色を見ていたからでしょうか?いいえ、きっと、いつもより、空は青く、晴れていたのです。まあ、秋も悪くありませんね。
『秋晴れ』
10/18/2023, 10:25:04 AM