未知亜

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 あなたの左の手首から、電子音がピピっと響く。手持ち時間が減ったのか、歴史がひとつ重なった合図か。
 離れようとした頬を両手で挟んでこちらを向かせ、愛しいやわらかさを食みながら私は考える。

 時計の針が重なって。ゆらゆら浮かぶ、昨夜と今夜のあわい。


『時計の針が重なって』

9/24/2025, 1:22:41 PM