「もう少しだ…もう少しで助かる!しっかりしろ!」背中に担いだ友に、そう言った。返事は帰ってこない。ここは、砂漠。四方八方が砂ばかり。気がついたらここにいた。大方、寝坊したから作戦に置いていかれたんだろうが、しばらく飲まず食わずだったせいか、自分も友も疲弊していた。「大丈夫だ……もう少し、もう少しだ……」その言葉は、友に向けたものか。それとも、自分に言っているのか?長い長い足跡を付けながら、旅は続く。
9/30/2025, 2:49:46 PM