今日、ぼくは海まで歩いた。急いでいたから速足で。海はあなたに繋がっている。水面のきらめく青色が、あなたの瞳を思わせる。照りつける日差しは、あなたの焼けた肌を思わせる。あなたがどんなに美しかったか。ぼくの永遠の憧れは、ついに伝説になってしまった。魅力的だったあなたの笑顔。真似をして片頬をつり上げる。海がよく似合うひとだった。少しだけ泣くために、今日ぼくは海まで来たんだ。あなたにさよならを言う前に。
8/20/2024, 11:20:26 AM