君のつけている指輪が嫌いだ。誰に貰ったの、なんて言えはしない。きっとその答えを聞いたら自分が壊れてしまうから。手を繋いだけれど、初めて嬉しくなかった。いつも通りなら手を繋いだとき、そこには僕と君の手。その二つしかない。二人だけの世界。それを邪魔されるような、壊されるような感覚。嫌いだ。大嫌いだ。いつか君の手まで嫌いになってしまいそうだ。でも、わかる。そうなったときに一番嫌いなのは、そうなってしまった自分自身だってことくらい。
2/21/2025, 6:19:36 PM