月下の胡蝶

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お題《懐かしく思うこと》



積み重なった言の葉を書き留めたノート。


意味のわからない、言の葉の羅列さえも愛おしい年月の証。



今だって、道は昏く道標の灯りがあっても歩くのは怖い。



それでも歩いてゆけるのは、彼《物語》があったから。


そして彼女《言の葉》は連れていってくれる――私をいつだって。遠い遠い旅路にさえ、友にゆく旅人になって。



世界はいつだって木漏れ陽に満ちている。

10/31/2024, 2:30:04 AM