手を繋いで
クリスマスシーズンのイルミネーション、4時くらいからライトアップの瞬間を待つ。
手袋をしても冷えきっている私の手をパンのようにふかふかな大きな手が包み込む。何度あの温かい大きな手に救われたことだろう。癒やされたことだろう。
もう二度と繋ぐことのない彼の手を、きらびやかなイルミネーションを見るたびに思い出す。誰かと手を繋いでイルミネーションを見て歩く、この人生であるかどうか分からない。
私と手を繋いで、共に人生を歩む人と出会うために、今日も生きる。
12/9/2022, 2:50:10 PM