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Episode.29 怖がり


こんばんは、お久しぶりです。
今日は久々に言葉を綴るので、僕のお話をしようと思います。


みなさんは「怖がり」だと言わた事はあるでしょうか。
よく耳にするよう言い換えれば「ビビり」ですね。
僕は実際、何度か言われたことがあります。
自分でも「怖がり」だと、「ビビり」だと昔から毎日思います。

例えば今日、出かけている時に事故に遭ってしまったらどうしようか。
災害が起きて、二度と今までのように過ごせなくなってしまったらどうしようか。
大切な人が居なくなってしまったら、自分から離れてしまったら、傷つけてしまったらどうしようか。
今後どの職業に就き、誰と関係を結び、どんな道を進む人生にしたらよいのか。

毎日毎日、不安や恐怖、そして期待に襲われています。


そんな恐怖に襲われている間の僕は、誰が見ても「怖がり」「ビビり」なんだと思います。

でも今日、久々にここに言葉を綴ろうとした今、なんだか分かった気がします。


確かに「怖がり」で「ビビり」なんだと思います。
でもそれは、自分が後悔のないよう生きたくて、少しでも華やかで眩しい人生を歩みたいからこそなんです。
だからこそ沢山考えて、その考えに怯えて、どうしようもなくて。

恐怖に襲われている間は盲目なんです。
目の前の恐怖しか見えていなくて、誰にも分かって貰えなくて、分かって貰えるのが怖くて堪らないんです。
それに怯えず、自分のありのままを伝え、受け止め、共に歩める人なんてまず居ないんです。

居ないけれど、誰かにとっての一部になりたいと思う人は傍に寄り添うんです。


正直、こんなに綺麗事のようなことばかり綴る僕自身、今も恐怖に襲われかけています。

明日、目が覚めた時にはどんなことを考えているのだろうか。
変わらず自分を下げるような、自分よりも数字の評価が低い人を心で貶すような考え方であるのか。
そもそも明日は、まともに息が出来ているのだろうか。

遠い未来に限らず、1秒後、1日後、1年後。
近い未来ですら不安で堪りません。


でも「怖がり」で、 「ビビり」でいいじゃないですか。

僕は誰かに必要とされ、愛し合うことに執着しています。
でもそんな人なんて居ない、毎日そう思っています。

怖くて堪らない、でも死を選ぶことはできません。
正確には、死を選んだけれど上手くいかなかったんです、失敗してしまって今ここにいるんです。


失敗してからはこう思います。
僕が探し求める人が居なくても、そんなの分からない。
それに、与えられた時間はきっと長いはず。
ならば自分を必要とし、愛してくれる人がいるのか探せばいいじゃないか。


「怖がり」とは、わずかなことにもこわがること。
また、そのような人。

辞書を引けばこんな言葉が綴られています。
しかし僕はまた別の意味があると思います。


みなさんの人生に後悔が残らぬように。

長く眩しい、爽快な朝。
短く煌めく、儚い夕方。
長く静寂な、孤独な夜。
いつものように目覚め、また眠る時。

みなさんの人生に幸多からんことを。



「怖がり」とは、わずかなことにもこわがること。
また、そのような人。
そして、強く繊細な意志を持つ者のこと。

3/16/2024, 3:40:10 PM