名無し

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蝶よ花よ

貴方は蝶よ花よと私を扱ってくれて、
誰よりも、世界一、宇宙一、私を愛してくれる。

そんな貴方が私は好き。
大好きなの。

会うたびに愛が増して、
会えなくても愛は増してく一方で。

そんな事思っていた頃が懐かしい気がする。

貴方が会えなくても、私はいつでも会えるのにね。
何で会えないか。
私はそんなこと聞けなかった、怖かったから。
都合のいい女でありたくなかったから、
都合のいい時だけ呼び出してくる関係が。

でもどんどん泥沼にはまって動けなくなっていく。
そんなの自分でも分かっていた。
だからこそ、早いうちに別れたかった。
だけど、別れを切り出そうとしても切り出せなかった。

だって、怖かったから。

自己中なのかもしれない。
都合のいい時だけ会うのも、
きっと私が都合のいい女だからなのかもしれない。
それでもいい。

もっと早く別れればよかった。

この世に自己中以外の愛があるの?
それなら教えて欲しかった。

これから、
ピアノの調律が狂っていくように、
貴方との関係も狂っていくなんて夢にも思わなかった。

8/8/2024, 2:48:38 PM