(執筆中…)
現実が自分を殺しにくる前に逃げたらいい、と先生は言った。逃げるっていったいどこへ。
私の現実へのかすかな抵抗は週に一回塾をサボって先生の経営する喫茶店にくること。結局課題を開いているのだけど、周りの穏やかな談笑の音にかえって集中出来る気がしている。
「おかわりいかがですか。」
難しい問題につまづいているところだった。おかわりをお願いして、先生の相変わらずのタイミングの良さを言ったら、所謂職業病の後遺症だと笑って返された。
「親御さんとはどう。話せたか。」
「まだ。」
2/28/2024, 3:25:22 AM