『微睡み』
ふ、と目が覚めた。
何時だろう、と考える間もなくスマホを見る。
あぁ、まだ4時か。
『3:56』とスマホに浮かぶ数字が教えてくれる。
普段なら6時半まで二度寝をする時間だが、今日はありがたいことに休みだ。
珍しく、起きてみようかな(どうせ眠くなっても平気だし)、と思った私はカーテンを開ける。
まだ薄暗く、空は夜明けを教える色をしていた。
ふわあ、とひとあくびをして洗面所へ向かう。
顔を洗って、とりあえず歯を磨いてキッチンへ向かう。
お湯を沸かして紅茶を淹れる。
カララ…と窓を開けてベランダに出る。
まだ少し肌寒い、のんびりと流れる時間。
朝とは言えない、この絶妙な時間。
まだ、ほとんどは寝ているであろうこの時間。
いつもとは少し違う世界に居るような気がして、
何故だか落ち着く。
とても静かな生活音を聞いて、
のんびりと過ごして満足したらお部屋に戻る。
なぜか早く起きてしまった日に良くやることだ。
あー、眠い。やっぱり二度寝しようかな。
現在、4:30分。
30分しか起きてないじゃん。
お題:《夜明け前》
9/13/2023, 3:34:12 PM