別れ際に束の間の逢瀬だった。実に半年ぶりなのだけど。互いに時間が無く、実入りのある会話はほとんど出来なかった。たとえそんな時でも、それが特別なイベントならば、必ず写真を撮るようにしている。ふわりと消えていきそうな泡沫の記憶が、手のひら程の大きさにしっかりと焼き付くように。それはきっと、明日を生きぬく希望になる。
9/28/2024, 3:58:09 PM