彗星

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題:本当は

「じゃあロゼッタ、また明日!」
「また明日、ピーチさん」
 友達のピーチさんと別れて、自分の部屋に戻る。
 疲れ切っていた体をベッドに沈めると、大分楽になる。
 ピーチさんと別れた後は、周りがしんとしている。それくらい明るい人なのだ。
「はぁ~」
 溜め息をつく。その溜め息は、ベッドに消えていく。
 ピーチさんがいないと、とても寂しい。
 空気が暗いというか、重いというか、そんな感じがする。
「ピーチさんに会いたいな……」
 なんて、言ってしまうこともある。
 ピーチさんとは、たまにパーティーをやる。
 その時のピーチさんは、いつもよりさらに華やかになっていて、目に楽しい。また一つ、ピーチさんのことが知れたような気がして嬉しいのだ。
 長い時間一緒にいるからこそ、いなくなると途端に寂しくなる。
 私にとって、大事な大事な友達なのだ。
 ……でも、やっぱり寂しくて。
 ピーチさんに会いたくなる。
 人とこんなに仲良くしたことは無かった。人と仲良くなりたいと思ったことも無かった。
 けれど、そんなキッカケをくれたのも、ピーチさん。
 寂しくて。恋しくて。
 だから、会いたい。

お題『寂しくて』

11/10/2025, 12:54:12 PM