無気力

Open App

いつもの道を全力で走る。
見慣れた景色がどんどん流れて行く。

頑張って間に合わせないと。
これが最後だってわかっていたのに。
何故あの時素直に行かなかったのだろう。
自分を責めたところで状況が変わる事はない。
時計の針は進んでいく。

ただ前へ前へ足を進めるだけ。
もう少し。

改札を抜ける。
「待って!」
バタンッ、プシュー

待っては貰えなかった。
さよなら、終電。

『はなればなれ』

11/16/2022, 11:19:56 AM