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『泣かないで』


いつも自分に想うことだ
こっそり人目を避けてなんか
『泣かないで』

ずっとそうだった
幼い頃からずーっと

だってさ…泣いたら
毒母が嫌な顔するんだ
子ども嫌いな毒父が
どうしていいか分からずオドオドするんだ
毒姉が馬鹿にして笑うんだ
毒夫が小馬鹿にして鼻で笑うんだ
だから、ドラマや映画でさえ
横にその人たちがいるとこらえた

だから私の涙は封印しなければならなかった
泣くときは布団の中だ
嗚咽を堪えて…ひとりで耐える

だって…誰も共感すらしてくれなくて
どうして悲しいの?
なんて言ってくれることはなかった

けれど、あの頃の自分!
ひとりでなんて「泣かないで!」
良いんだよ
子どもなんだから思い切り泣いたって
良いんだよ
大人になったって泣いてもさ

そう教えてくれたのは
きっと君だね
弱音を吐いたあの時、
現実を受け止めることが出来なくて
言ったあとに、やっぱり現実だと実感して
涙を流したあの日から
私の涙は歯止めが利かなくなった

でもね、後悔してないよ
君はそんな私に『泣かないで』
とは言わなかったんだ
初めてだった…衝撃だったよ
だって…いつもは
すぐふざけて人の揚げ足とる君が
涙を拭ってくれたんだから…
「あー
 人前で泣いてもいいんだ」って知ったんだ

君にまで『泣かないで』と
もし言われていたら…
今の私も泣けるようにはなっていないだろうし
君の優しさや、思いやりに
気がつかなかったと思うから…

ありがとう
あの時『泣かないで』って
言わずにいてくれて
ありがとう
いつも泣いちゃう私に寄り添ってくれて
ありがとう…

11/30/2024, 3:34:15 PM