川柳えむ

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 木々の葉が重なり合う。その隙間から光が射し込む。木漏れ日が小高い丘の上に置かれた小さなベンチを照らしている。
 そこに悪友が座っている。
 似合わないな。と思いながら、俺はそれを見ていた。

「スポットライト」

 そいつが一言。ベンチの上でダサいポーズをキメながら言った。
 あまりのしょうもなさに、俺は苦笑いしながら悪友の頭を軽くはたいた。


『木漏れ日』

5/7/2025, 10:45:29 PM