あなたがすき

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忘れられたならそれでいいよ
無くしたものも思い出せないなら
初めから無いのと同じじゃないか
水の中じゃ上手く生きられない
こんなんじゃ涙すら滲んでゆく
忘れてしまいたいよ
踏み出す一歩がいたくて
声も枯れ果てて
本物にはなれないの
あなたとわたしになんの違いがあるだろう
皮を剥いだらきっとおんなじ
水を得る前に泡と消えてく魚と同じ
忘れたくないよ
何を差し出したっていいから
あの夢のつづきを生きてみたいの

反芻するその温もりが、瞬きが、何度でも焦がすから。


二度と手に入らないとわかっているなら誰もが大切にするはずなのに、漠然とただ日々を生きて、確証もないのに明日が来ると信じて止まない。おやすみの後のおはようを、またねの先を夢見ていたい。置いていきたくないなら、忘れたくないならきっと息をするべきでは無いんだろうけど。

あの夢のつづきを

1/12/2025, 2:00:03 PM