"遠くの空へ"しんと静まった夜半過ぎ。ふっと意識が浮上した。一度去った眠気は戻る気配がなく、壁に背を預けて、片膝を抱え込む。経験上、無理に眠ると悪夢を見るから。ただ、ぼうっと暗闇を眺めて時間が過ぎるのを待つ。窓の外、空は闇く、星ひとつ見えない。遠い夜明けの空へ思いを馳せて、溜め息をついた。
8/17/2025, 8:27:40 AM