作品22 光と闇の狭間で
小さい頃、よく屋根裏部屋で遊んでいた。
近所に住んでいる幼馴染が遊びに来たら、2階にある屋根裏部屋で隠れて、電気を真っ暗な状態にしたままでかくれんぼをしていた。視界がゼロだから、隠れている人の息の音や、音の反響の変化を聞いたりとか、聴力でどうにか探し当てるという、なかなかに酷でちょっと独特なゲームだ。
その記憶のせいか、自分にとって光と闇の狭間は、音だと思っている。
周りが思っているものとは違うらしいけど、大事な思い出からくるこの考え方が、じつは結構気にいっている。
その耳が、最近聞こえづらくなってきた。
病気とかではないけど、原因がわからないから、どうしようもできない。
真っ暗な部屋で寝て、日差しの眩しさで起きて。光か闇かしかない世界は、僕には辛い。
とりあえず、しばらくはかくれんぼの世界を楽しもうと思う。辛いと感じるのはその後だ。あの子との思い出を反芻しよう。
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ムズすぎる。抽象のお題からしかかけない
12/2/2024, 2:15:49 PM