たーくん。

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窓から太陽の光が射し込んで、少し明るくなった私の部屋。
隣で、彼氏は団子虫のように丸くなって、寝息をたてながら寝ている。
夜中暑かったのか、掛け布団はめくれていた。
だけど、朝はまだ少し寒い。
私は彼氏に抱きついて温めてあげようとしたら、彼氏は寝返りして反対方向へ向く。
「むー」
なんでこのタイミングで寝返りするかなぁ?
せっかくのモーニングハグが台無しだよ。
「だったら私も寝返りしてやるもんね」
私も寝返りし、反対方向へ向く。
彼氏と背を向く形になり、なんだか虚しくなってきた。
もう一度寝返りして、彼氏の方を向こうとしたら、背中から温もりを感じる。
彼氏が、私を包み込むように後ろから抱きつかれていた。
彼氏の寝息が後ろ髪にかかり、ドキドキする。
どうやら彼氏はまだ寝ているらしい。
もう、仕方ないなぁ。
私は彼氏が起きるまで、温もりを味わった。

5/23/2025, 11:27:45 PM