目を覚ますと見覚えのない天井。
ここはどこだろうと身体を起こして周りを見回すと状況を思い出せた。
昨日、〝新しい街〟に足を踏み入れた。
空港に辿り着くと、知っている空気と匂いが違っていて、知らない場所に来たと理解させる。
この場所は新しい自分の部屋。この街で俺が与えられた自分の空間だ。
俺はベッドから立ち上がって簡単にストレッチをする。そして最後に深呼吸。
やっぱり知らない空気だ。
俺はカーテンを開けて窓の外を覗くと見知らぬ街の景色が広がっていた。
そうだ。
俺はここに新しい経験をしたくて来たんだ。
新しい人と出会いたい。
家族のように大切な人にも出会えたら嬉しい。
内側から来るワクワクを止められなくて自然と笑顔になる。
この空気を〝当たり前〟にして、俺はこの街の人間になるんだ!
俺は着替えて玄関のドアを開く。
「よし、行こう。新しい街へ!」
おわり
四六五、見知らぬ街
8/24/2025, 1:47:38 PM