足り過ぎた贅肉

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龍はその長い体を上に伸ばし、自分が通ってきた道を振り返る。
兎から引き継いだ干支の巡りを次の巳に受け渡す為に1年ずっと飛び続けて来た道は驚く程に曲がりくねり、上に行ったり下に行ったりしている。
大きく歪んだ道が何ヶ所かあるのは、世の中の事柄が反映されているからだ。振り回されるように駆け抜けた道だが、振り回されても途切れる事無く道は続く。
もう少しで巳が待つ道に辿り着く。
余力など残さず走り抜ける。

どうか、色々あったが良い1年だったと皆に言ってもらえるように。
(1年を振り返る)

干支のお話のオマージュ、兎から龍、龍から巳へと移り変わりますが、作者的には満足に足りる1年だったと思います。

12/30/2024, 12:09:05 PM