夜じゃなくても物思いにふけるときはあるらしく、家でぼーっとしながらふと天界で見た人間界で流行っているらしい本を読んだことを思い出した。
その話は恋愛小説で、幾多のトラブルを超えた二人が『この命が燃え尽きるまで君を愛すよ』と言って終わっていた。
……僕はどうなんだろうか。
今までは天使だから死ななかった。
でもこれからはどうなんだろうか。
もう天使じゃない。ということは死ぬのかもしれない。命が燃え尽きることがあるかもしれない。
…………権力者はどうだろうか。
この世界を統治してるってことは、もしかしたら悪魔とかそういうもので死なないかもしれない。
そうなったら僕はこの命を彼女に捧げることになるのか。
……それがすこしだけいい感じに聞こえるのは疲れてるからだと思うことにした。
9/14/2024, 3:36:51 PM