狐コンコン(フィクション小説)

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私がゆっくり目をあけると、飛び込んできたのは近づけすぎてぼやけたきみの目。

「あら、やっと見れたわ。私の日の出。」

少しむすくれた顔が可愛くて、顔にかかってくすぐったいきみの髪を指に絡めながら問いかける。

「私のこと?」

「そうよ、当たり前じゃない。出会った時からずっと私を見てくれてる真っ黒な太陽。ずぅっと私と皆既月食してるから真っ黒なのよ。」

「ふぅん、そうしたらきみはお月様なの?」

「そうよ。私とあなたは一緒の存在じゃないし、一緒にはなれないけれど、同じ早さで同じように進んで動いていくの。だから、あなたは私の太陽。」

カラーコンタクトと髪染めで目も髪も金色のきみは、至極当然のようにこれからも自分たちはずっと一緒にいるのだと暗に伝えてくる。

「寝起きの私の目を日の出に例えるなんて、きみも中々くさい人だね。」

「ま、失礼なひと。」

頬を膨らませながら私の心臓の位置に頭を預けるきみの体は暖房で温められていて、なんだか猫のように思えて頭を撫でた。

「私たち、何があっても一緒にいましょうね。











これを見てる方も、そうよ。ずぅっと、私たちと一緒にいましょうね。」

1/3/2026, 1:47:59 PM