「 I LOVE … 」
1月の終わり、透明な風
いつからだろう。
好きという言葉が、こんなに静かな重みを持つようになったのは。
ショパンの光
ピアノの蓋を開け、使い古されたショパンの楽譜を広げる。
指先が触れる紙のざらつき。何度もめくられたページの端は少し丸まって、かつての私の熱情を記憶している。音符たちは、冬の光の中で銀色に輝き漂う。
琥珀色の時間
キッチンでカフェオレを淹れる。
白い湯気が立ちのぼり、窓をうっすらと曇らせる。ミルクの甘い香りが、ささくれだった心をゆっくりと整えていく。
確かな体温
足元では、黒い毛並みのクロが寝息を立てている。
私が名前を呼ぶと、彼は片目だけをあけて、しっぽでトンと床を叩いた。
「I LOVE…」
それは声に出すまでもない、この静寂そのもののことだ。
1/30/2026, 2:49:03 AM