何時ものようにキッチンで何かを作っている君。
しかし、包丁の音等は聞こえず、なのに君の片腕は忙しなく動いていた。
何を作っているのか、気になってカウンターから身を乗り出して君の手元を見やる。
何時もの小鍋と、しゃもじ、それから乳白色のゲル状の何か。
火にかけられた小鍋の中、プシプシと音を立てているゲルを、君がしゃもじで練るようにかき混ぜていた。
それは何、食べるもの?食べられるものなの?
そう、目で訴えかければ、私の視線に気がついた君が
「うん?」と首を傾げた。
テーマ「無色の世界」
4/18/2024, 5:24:39 PM