"窓から見える景色"
一日の業務が終わり、明日の準備をしていると、ふと窓の外を見る。
「うおっ」
窓の外の夜空に綺麗な月が登っていた。模様が肉眼でも分かる程、あまりにも綺麗で驚きの声を上げる。
すると、手を止めて窓に近付き、窓の外の月を見上げる。
「はぁ…」
黄金色に輝く月に感嘆の息を漏らし、しばらく見惚れてしまう。
──このまま、吸い込まれてしまいそう。
うっとり、と月を見上げながらそんな事を思う。が、はっ、と我に返り頭を振る。
──んな事してる場合じゃねぇだろうが、俺。
心の中で自分に喝を入れ、そそくさと窓から離れて準備の続きを再開した。
9/25/2023, 10:22:17 AM