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まだ赤ちゃんだった娘と、昔よく行った近所のスーパーに、久しぶりに行った土曜日の午後。
下の子二人は友達と遊ぶ約束のため外出しており、思いがけず長女と二人きりになった。
もう中学3年生。本格的に塾通いが始まり、夕方から夜遅くまで不在になる娘。

ねぇ、ママ。スーパーまでお散歩しない?
いいよ。ちょうど卵買い忘れたんだ。

教材が詰め込まれた重たいリュックを背負って自転車にまたがる娘は、嬉しそうに笑った。

あの階段をさ。登って降りて、ドヤーって笑ってさ。褒めると、また繰り返して…保育園の帰り道でもう真っ暗になっても、帰りたがらなくてさ…
明日もお仕事なのに、あー夜ご飯どうしようって思いながら、とことん付き合ってたんだよ 覚えてる?

覚えてるよ すごい承認欲求だったんだね笑

そんなこと話して、卵を買って、スーパーを出て

じゃあ行ってきます!と、娘は自転車を漕いで行く。

私はその後ろ姿が見えなくなるまで立ち尽くす。
途中で2回、必ず振り返る娘。

この胸を締め付ける感情はなんだろう?
言葉にできない。

こんな桜が舞い散る季節だった。あなたが生まれたのも。

いつだっけ…最後に抱っこしたのは。
寝落ちる寸前までお話ししたのは。
心置きなくなんでも笑い合えていたのは。

私が知り得ない娘の世界が広がっていく。

自分が娘と同じ年頃を思い返して、当然だ、私はもっと親離れしていたと思う。

では母はどんな気持ちだったのだろうか?とふと考える。

なぜか泣きたくなったのは、大きなお腹を抱えて散歩したあの日と
同じ空気の匂いがしたからだろうか。

いつの間に…?
いつの間に…




4/12/2026, 5:48:48 AM