昼顔

Open App

命は燃やされることがお好きなようで、
届かないと分かりきっていても、どうしょうもなく太陽に手を伸ばす。
手に入らないの分かっているのに、あの焼き尽くさんばかりの輝きを、求めずにはいられない。
躍動する命は常に熱を宿し、焦がれるまま求めるまま。
触れることすら叶わない恒星に手を伸ばす。
夏は、最も太陽が近くなる。
いつか燃え尽きる前に、この手は届くのだろうか。

「お題 夏の忘れ物を探しに」#25

9/1/2025, 1:00:13 PM