今日もまた辛い一日を乗り越えた。
でもこの日々を乗り越えた先が全く私には見えない。
毎日嫌な奴らと顔を合わせながら
ただ時間が過ぎていくことは苦痛でしか無かった。
そこで私は趣味を見つけることにした。
それはダンスだ。
踊っている間は全てを忘れることが出来る。
そして遂にこの日が来た。私はいつものように踊り始めた。
長い期間やっていることもあってようやく
自分でも満足のいく踊りができるようになった。
しかし今日はいつもとは全く違う点がある。
話は変わるが私がダンスを始めた最も強い理由、それは、
最期を美しく飾るためだ。
今日はいつもの湿っぽい部屋では無く、
星空が空一面に広がっている空間で私は踊っている。
そして曲が終わりに近づく、
それと同時に私のフィナーレが
刻一刻と迫っている。
最後の音が鳴り止まる瞬間、
私は校舎の屋上から踊るように身を暗闇に捩らせた。
【踊るように】
9/7/2023, 2:03:22 PM