たーくん。

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真っ白な天井が広がる狭い室内。
今、もし願いが一つ叶うならば、時を戻してほしい。
……いや、またあの苦しみを味わうことになるから、やっぱり時を戻すのはなしだ。
そうだな……いっそのこと、ここに居る人達がいなくなればいい。
そうすれば、ここから出れる。
だが、人の気配は消えることなく、足音は止まない。
そういえば今は通勤ラッシュか……くそっ!
格好つけるのはやめだ!俺の願いは、ただ一つ。
トイレットペーパーをくれーーー!!!
俺は便座に座りながら、天井に向かって心の中で叫んだ。

3/10/2025, 1:02:33 PM