ルール#1
この街にはルールがあった。
1.「それ」と目を合わせてはいけない。
2.「それ」の前で音をたててはいけない。
3.「それ」の前で動いてはいけない。
ある日、山川一(やまがわはじめ)という男がショッピングモールで買い物をしているときに「それ」は現れた。
大きく黒い体に赤い目をした「それ」は商品棚の角から現れた。こっちには気付いていない。危険を感じて止まった。動いたら殺される。
前を歩いていた高齢の女性が、恐怖のあまり倒れた。何するんだ。こっちまで巻き込まれるからやめてくれ。
案の定、前の女性は殺された。「それ」が持つ大きい手のような鎌によって狩られた。
自分は最後まで動かなかったので無事だ。しかし、ショッピングカートが血で汚れた。
「それ」は、そのまま歩いて消えた。しばらくすると、その場にいた人間が安堵の声をあげた。
遠くの方で銃声が聞こえた。自衛隊の方達だ。いつもありがとうございます。
「それ」は死んだようだ。「それ」は宇宙から落ちて来た。数十個の隕石に入っていたらしい。
ニュースによれば今までに死んだ怪物は6体。死んだ人間は40万人。
「怪滅隊」が来月導入されるらしいが、役に立つか分からない。
地球の裏側は今頃どうなっているのだろう。
4/24/2026, 12:39:47 PM