「今日は星が綺麗…、あのさ、来年またここで会おうよ」
「…」
「今日と同じ日、夜の11時に集合ね」
「…来れるのか?」
「うん、約束する」
「…」
「絶対来るからさ。一緒に流れ星を見よう?」
「…雨かも」
「それは大丈夫。データベースによると、この流星群はここ数百年の間で一番すごいんだって! だから君と見たい」
「……わかった。じゃあ待ってる」
「っよし!決まり! あ、そろそろ行かなくちゃ」
「おう、またな。」
「君も元気でね。秘密はちゃんと守ってよ?信じてるから。それじゃあまたね」
そう言うと彼女は500年後へ帰っていった。
僕にとっては一年後だけど、彼女はいつだって『来年』に行ける。
はぁ、次に彼女が会いたいと思ってくれるのは、いったいいつなんだろうか…
僕はただ、その未来を待つしかない。
6/24/2023, 4:19:57 PM