幼かった頃の僕の世界では
言葉にならないもので溢れていたのに
ママやパパから始まった言葉たちを
知っていけばいくほど賢くなって
世界を言葉にできるようになっていた
今じゃこんな文章も書けるようになったのに
それでも言葉にできないものはなんだろう
言葉にできないものと言葉にできているのに
それでも足りていないと感じるのはなぜだろう
そう感じさせる僕の何かが原因で
本当は何でも言葉にできるのかもしれない
始めは全てが言葉にならなかったのに
どんどん言葉できてしまったのは
僕の何かが幼かったからだろう
言葉を知って暮らしていくと
言葉にさせたくない何かが現れて
僕から幼さを奪っては足りなさを与える
それでも言葉しなきゃいけないこともあって
その度に足りなさを引きずる心が痛い
その痛みもママとパパは知っていたのに
それでも僕に言葉を与えて名前を呼ばせた
だけど痛みを知っても言葉をやめないのは
きっとそれ以上の何かが言葉にはあると思うからだ
そう信じて今日もこうして言葉を使う
言葉には言葉にならないものがあると信じている
8/13/2025, 11:20:02 PM