—変わらない日常に君がきた—
登校して授業を受けて、帰宅部の俺は速攻で帰宅する。帰ったら勉強して、ゲームして一日を終える。
友人はいなかったけれど、一人の時間が好きな俺にとっては、変わらないでいてほしい日常だった。
これまでは、そう思っていた。
「ねぇ、番号あるかな?」
「絶対あるよ!あんなに頑張ったんだから」
高校受験の合格発表日。
周りからは期待の声や、歓喜の声、嗚咽や悲鳴までが校舎の前で響いていた。
「よし、あった」
番号を確認した俺は、くるりと踵を返し、帰ろうとした。だが、ふと近くにいた一人の女子に目を奪われ、立ち止まった。
きれいな黒髪を、後ろで一つに結んだ女子だった。小さくガッツポーズをしながら見せた笑顔に俺は心を奪われた。
一目惚れだ。
俺は小走りで、家まで向かった。
心臓の鼓動がやけにうるさい。こんな感覚は初めてだった。
彼女の笑顔が頭から離れなかった。
お題:ずっとこのまま
——
(そして二ヶ月後、彼は彼女と同じクラスになる。——彼はまだそのことを知らない)
1/13/2026, 1:22:17 AM