彼とわたしと

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すき…きらい、すき、きらい、すき、きらい…
 !?!? きらい、!?好きに決まってるのに、!

校庭の端に咲いた白詰草の絨毯に、ちょこんと芽吹いた花で花占いをした。きらいな訳ないのに、、けど、たまには、嫌いかも。嘘ついてくるときとか、、。今日だって嘘をつかれた。

「最近、あの子と朝来てるんだよ。電車が同じなのかな、よく会うんだよね」その言葉を聞いた途端に泣き出しそうになった。わたしだって朝一緒に来れるのは稀にしかないのに…。ましてや他の子と…?、取り乱すまいと理性を保ち、わたしなりの空返事をしてみる。そうすると、君は「嘘だよ笑 びっくりした?」と余裕そうに言ってみせた。「びっくりしたに決まってるでしょうが、、」思わず声に出た。

ただ…君の嘘をつくところは嫌いだけれど、その後に教えてくれる本当のことは、いつも愛おしい。今日だって、「あなたとしか朝一緒に来ないよ そもそも見つけても声かけないし」と、。こんな言葉でわたしは浮かれて、嬉しくて、またもや君の手のひらで踊らされてしまう。わたしは、この、とってもゆるくて、ふわふわで、幸せに溢れた毎日が幸せでしょうがない。

校庭にもチャイムの音が鳴り ー
「えっ、もうお昼休みおわり?」
そうだ、今はもうお昼が終わる頃だった、あまりの時間の速さに驚き声が出てしまった。
「花占いなんてばぶがやることだよ笑
         草を捨ててはやく教室戻るよ〜」
君のことを考えてるとすぐ時間が過ぎる…急かしてくれる君もだいすきだけど、、

いつかわたしの好きなところと嫌いなところも…いや、好きなところは多すぎて言えないか。なら、嫌いなところこそ君の口から聞きたい。永く君と一緒に居られる為にね

“好き嫌い”

6/12/2024, 12:00:39 PM